衆院選、再起期す野党元職 立民・武正氏ら 埼玉 - 産経ニュース

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衆院選、再起期す野党元職 立民・武正氏ら 埼玉

次期衆院選では、再起を期して臨む野党の元職の戦いぶりに注目が集まる。政府の新型コロナウイルス対策への不満を背景に追い風が吹くことも予想されるからだ。埼玉県内の選挙区では、立憲民主党から2人、国民民主党から1人の元職が出馬を予定し、虎視眈々と議席奪取の機会をうかがう。

「コロナ対策が第一だ。国民に正しい情報が届いていないという問題意識がある」

次期衆院選で埼玉1区に立候補する立憲民主党元職の武正公一元財務副大臣(60)は13日、さいたま市内での記者会見でこう述べ、政府・与党との対決姿勢を重ねて強調した。

街頭での訴えへの反応について「100戸、200戸のマンションであれば、前回衆院選の際は1人、2人が手を振ってくれるかくれないかだったが、今は4人、5人、6人と手が挙がる」と手応えも口にした。

埼玉1区は、武正氏と自民党現職の村井英樹元内閣府政務官(41)が事実上の一騎打ちを繰り広げる見通しだ。

武正氏は平成29年の衆院選には旧希望の党公認で出馬し、村井氏に3万票以上の差をつけられ比例復活もかなわず落選した。「浪人」として過ごした期間を「今まで見えなかった地域の実情、届かなかった声、私に対する直言など、つぶさにうかがう4年間だった」と振り返る。

旧民進党が前回衆院選の直前に旧希望の党への実質的合流を決めたことについては「有権者に非常に無礼な、あってはならなかったことと反省している。党名や政策を周知して臨むことが常道だった」と語った。

埼玉10区の立憲民主党元職、坂本祐之輔氏(66)と、埼玉14区の国民民主党元職、鈴木義弘氏(58)は、いずれも24年の衆院選で旧日本維新の会公認で初当選した。その後、旧維新の党が27年に分裂した際、おおさか維新の会(現日本維新の会)を結党した橋下徹元大阪市長らと袂(たもと)を分かち、翌28年の旧民進党結成に参加。29年の衆院選には両氏とも旧希望の党から立候補して落選した。

坂本氏は、引退する自民党の山口泰明選対委員長(72)の次男、晋(すすむ)氏(38)と議席を争う。「浪人のつらさは十分に味わってきた」と坂本氏。過去に市長を4期務めた大票田の東松山市をはじめ、坂戸市、鶴ケ島市など選挙区内をきめ細かく回り、ポスター貼りなども自身の手でこなしてきた。

一方、自民党現職の三ツ林裕巳内閣府副大臣(66)に挑む鈴木氏は、武正、坂本両氏にはない懸案を抱える。同じ選挙区に共産党の公認候補が出馬を予定し、非自民票が分散する可能性が高いことだ。

鈴木氏周辺は「コロナ禍で活動は制限されるが、県議時代からの後援会がしぼんだわけではない。とにかく地元を地道に歩いて訴えている」と話した。(深津響、兼松康、中村智隆)

■立候補予定者(敬称略)

▽埼玉1区(3人)

村井 英樹41 元内閣政務官 自現

武正 公一60 元財務副大臣 立元

佐藤 真実37 デザイナー  無新

▽埼玉10区(2人)

山口  晋38 議員秘書   自新

坂本祐之輔66 元東松山市長 立元

▽埼玉14区(3人)

三ツ林裕巳66 内閣副大臣  自現

田村  勉73 元長瀞町議  共新

鈴木 義弘58 元県議    国元