9・11文書を新たに開示 サウジ共謀確認できず - 産経ニュース

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9・11文書を新たに開示 サウジ共謀確認できず

10日、米中枢同時テロから20年を前にビデオ演説するバイデン大統領(ホワイトハウスのツイッターから、共同)
10日、米中枢同時テロから20年を前にビデオ演説するバイデン大統領(ホワイトハウスのツイッターから、共同)

【ニューヨーク=平田雄介】米連邦捜査局(FBI)は11日、2001年9月の米中枢同時テロにサウジアラビア政府が関与したかを調べた捜査資料の一部を開示した。かなりの部分が塗りつぶされており、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、サウジ政府とテロリストの共謀を示す「決定的な証拠は含まれていない」と伝えた。

サウジ政府の共謀の有無は、同時テロの実行犯19人のうち15人が首謀者ウサマ・ビンラーディンと同じサウジ人だった上、共謀の有無に関する02年の米議会調査の開示を米政府が拒んだのを機に推測が広がった。

遺族には家族を亡くした事件の「全てを知りたい」という思いが強く、要望を受けたバイデン大統領は今月3日、機密指定の見直しを指示。その後初めての開示となり、11日に催されたニューヨークでの追悼式典にバイデン氏が到着してから数時間後に公開された。

文書は16ページで、実行犯2人に「重要な後方支援をした」とされる人々と交流のあったサウジの在ロサンゼルス総領事館勤務経験者に対する15年11月の事情聴取の内容を記述している。

同時テロへの関与についてサウジ政府は一貫して否定しており、在ワシントン大使館は先週、「共謀に関する疑いは完全な嘘だ」との声明を出していた。

同時テロに関する米独立調査委員会が04年に公表した最終報告書は「サウジ政府や高官が資金提供した証拠はない」としている。ただ、複数の調査員が「報告書は低い地位の政府職員が実行犯を助けた可能性を排除していない。時間的な制約から完全な調査ができていない」と証言してきた。