米国の投資家が熱視線、コロナ禍で急成長するペットビジネス(1/3ページ) - 産経ニュース

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米国の投資家が熱視線、コロナ禍で急成長するペットビジネス

新型コロナウイルスのパンデミックは、世界各地に空前のペットブームをもたらした。こうしたなか成長を見せているのがペット関連ビジネスだ。投資家たちが注目する、「飼い主の増加」以外の理由とは?

TEXT BY ARIELLE PARDESTRANSLATION BY SATOMI FUJIWARA/GALILEO

WIRED(US)

米国では独立記念日だった7月初旬の週末、空港や高速道路は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以前の休日と変わらないくらい人やクルマで溢れかえっていた。多くの米国人はこの週末に慌ただしく小旅行をしたあと、オフィスでの仕事に戻ったり家以外の場所で何か活動したりしていたのだろう。

パンデミックからのこうした変化を見ていると、大きな疑問がいくつか浮かんでくる。そのひとつは、「この人たちのペットはどうしているのだろうか?」だ。

ポストコロナのビジネスチャンス

約1年半にわたるロックダウンの期間中、米国ではモフモフした友人を欲しがる人が増えた。ペットを飼う人の割合は急増し、ブリーダーの元で生まれる子犬を待つ人の待機リストが長くなっていると報じられたのだ。

これに伴い、ペットに狙いを定めたスタートアップも好調だ。「ペットフードとペット用品のAmazon」とでも呼ぶべきChewyの直近の収益報告書によると、同社の第4四半期の売り上げは51%増だったという。

イヌ用のおもちゃやおやつのパーソナライズされた詰め合わせを販売するBarkは、第4四半期の月間登録者数が前年比72%増の26万4,000人だったと報告している。また、イヌの飼い主とトリマーをマッチングするアプリ「Pawsh」の利用者は20年3月から6月にかけて125%の伸びを見せており、新規利用者の3分の2は初めてペットを飼う人だったという。Pawshの共同創業者であるカーシック・ナララセッティは、「イヌを飼うことがパンデミック中のトレンドになったのです」と語る。

イヌの散歩や世話をする人を探せるアプリを提供するスタートアップ、Roverの最高経営責任者(CEO)であるアーロン・イースタリーは、「パンデミック後にペットを迎えた人々はそれまで頻繁に旅行したり長時間働いたりしていて、それがペットを飼わない理由になっていたのかもしれない、というのがわたしたちの仮説です」と説明する。こうした人々が再び長時間働いたり休暇で旅行に行ったりするようになると、飼い主としての生活は新しい章に入ることになる。そしてここに新しい課題が生まれ、新しいソリューションが必要となり、それをスタートアップが提供する可能性があるのだ。

Roverの21年5月時点のサービス利用予約額は4,500万ドル(約49億円)を超え、過去最高を記録したという(十分な心構えができていない飼い主がペットを途中で放り出すのではないかと心配する人もいるが、動物愛護団体は『ニューヨーク・タイムズ』紙の取材に対してそうした事例の急増は見られていないと語っている)。