工芸品を駅前で長期PR 長野県「ネットで良さ伝わりにくい」(1/2ページ) - 産経ニュース

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工芸品を駅前で長期PR 長野県「ネットで良さ伝わりにくい」

伝統的工芸品を紹介する「WAZAありセレクション」コーナーで取材に応じる県伝統工芸品産業振興協議会の阿部拓也会長=1日、長野市のながの東急百貨店(原田成樹撮影)
伝統的工芸品を紹介する「WAZAありセレクション」コーナーで取材に応じる県伝統工芸品産業振興協議会の阿部拓也会長=1日、長野市のながの東急百貨店(原田成樹撮影)

新型コロナウイルス禍に伴う冠婚葬祭の中止や縮小で贈答品としての需要が減るなど苦境に立つ伝統的工芸品の生産地を支援しようと、長野県は長野駅前の「ながの東急百貨店」に工芸品をPRするコーナーを今月開設した。来年3月末までの7カ月間にわたって訪れる人に工芸品に触れてもらい、消費拡大や後継者確保につなげたいとしている。県によるとこれまで1週間程度開催した例はあるが、これほど長期間の展示スペース開設は初めて。

「コロナ前から半減」

「WAZAありセレクション」と名付けたコーナーは、同百貨店本館5階に設けた。県内各地の工芸品を陳列するほか、製作現場のビデオ映像も放映。今後は実演なども実施していく。

オープンした1日には県伝統工芸品産業振興協議会の阿部拓也会長がコーナー前で挨拶し「コロナ禍の中で展示会などが開けず、お客さんと対面する場がなくなっている」として県の支援に謝意を表した。

国指定の工芸品である和紙「内山紙」の伝統工芸士でもある阿部さんは「私どもも売り上げがコロナ前の半分に減りました」と危機感をあらわにする。家族経営なので従業員のリストラなどはないが、需要先である白根大凧合戦(新潟市)が昨年はコロナの影響で中止となり、絵手紙教室なども開催が減り、存続に黄信号がともっている。