【編集者のおすすめ】『フランス伝統料理と地方菓子の事典』 欲ばりに仏の美食全般紹介 - 産経ニュース

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『フランス伝統料理と地方菓子の事典』 欲ばりに仏の美食全般紹介

『フランス伝統料理と地方菓子の事典』
『フランス伝統料理と地方菓子の事典』

世の中にはフランス伝統料理、フランス郷土菓子の本はそれぞれに出版されていますが、料理と菓子の作り方やそれらの背景を一冊にまとめた本というのは意外に少ないのですよね。

それに加えて、地方ごとの食文化や歴史を、写真とともにわかりやすく紹介した本は、ほとんど見たことがありません。

それはなぜか? すべての原稿を一人で書ける著者がそうはいないからではないでしょうか?

料理専門書って、調理技術にたけている著名なシェフの本が多いのが現実。また料理の歴史や食文化に詳しい人が著者なら、それは料理書ではなく人文書に近くなってしまう。

そこでこの本の著者である大森由紀子さんの登場です。 大森さんは、パリの料理学校で料理・製菓を学び、菓子店やレストランで研修を重ねて帰国。その後も、20年以上たえず日本とフランスを行き来し、フランスの食についての知識や情報を蓄えてきました。

企画段階から、「料理や菓子だけではなくガストロノミー(美食)全般を語ってこそのフランス食文化」と強調。チーズやワイン、そして土産菓子なども紹介する、欲ばりで画期的な本作りがスタートしました。

構想から足かけ2年。眺めても読んでも楽しめ、同時にレシピも実践できる価値ある一冊が完成しました。ミシュランを思わせる真っ赤な表紙も印象的です。

(誠文堂新光社出版部 中村智樹)