【全方位ch】おそるべし「YouTube」 - 産経ニュース

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おそるべし「YouTube」

二刀流で活躍するエンゼルスの大谷(17)。YouTubeでも話題となっている(共同)
二刀流で活躍するエンゼルスの大谷(17)。YouTubeでも話題となっている(共同)

先日、住んでいるマンションが設備点検のため停電となった。時間は午前10時から午後2時。建物内のエレベーターが止まり、立体駐車場に置いてある車も出庫できない。出社して会社で働いていた自身への影響はほとんどなかったのだが、専業主婦の妻はあらためて電気のありがたさを痛感したようだ。

あらかじめ停電の通知があったため、傷みやすい冷蔵庫の食べ物などは事前に「処分済み」。洗濯も停電前に完了していた。暑さも真夏よりは和らぎ、エアコンが使えなかったことも、それほど苦にはならなかったという。

それでも、妻が最も不便に感じたのは、テレビがみられないことだった。とはいえ、たった4時間の停電。似たような情報番組が林立している昼間の時間帯に何をそんなに熱心に視聴したかったのか気になり、詳しく尋ねると、妻がみたかったのは、動画投稿サイトの「YouTube」だという。わが家のテレビはインターネットと接続しており、テレビ画面で「YouTube」をみることができるのだ。

機嫌を損ねないように気をつけながら聞き取り調査したところ、最近の妻の日課はこんな具合だ。夫を送り出して手早く家事を済ませた後は、リビングのソファに座って優雅に「YouTube」タイム。まずは、すっかりお気に入りとなっている米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手の活躍とファンの反応をチェックし、動物たちのかわいらしい姿を集めたチャンネルで癒やされる。その後は、海外旅行や英会話など興味のある分野のチャンネルを次々と視聴する。「近ごろ、物知りになったなあ」と感心していたら、それは小難しい本の要点を簡潔に解説してくれるチャンネルを定期的にみているからだった。おそるべし、「YouTube」。

ともあれ、妻の生活は「YouTube」を中心に回っている。テレビはお目当ての動画を視聴するための道具。なんだかもったいない。もっともわが家のチャンネル権は、がっちりと妻が握っている。(信)