日大理事、資金移動主導か 医療法人へ2億円 - 産経ニュース

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日大理事、資金移動主導か 医療法人へ2億円

日本大学の付属病院の建設工事をめぐり、東京地検特捜部が背任容疑で日大本部などを家宅捜索した事件で、設計を請け負った東京都内の設計会社に対し、日大側が大学外部への資金の移動を依頼した疑いがあることが11日、関係者への取材で分かった。特捜部は日大理事が資金の移動を主導した疑いがあるとみて、不透明な資金の流れの解明を進めている。

関係者によると、日大医学部付属板橋病院(東京都板橋区)の建て替え工事の設計業務は、20億円前後で東京都内の設計会社が請け負った。その後、設計会社に対し、日大側が2億円超を大阪市の医療法人グループの関係先に移動するよう持ち掛けたという。

医療法人グループと、設計会社の間には資金移動に見合う取引は確認されておらず、日大側が設計会社に支払った20億円前後の一部が、医療法人グループに流出した疑いがある。

板橋病院の建て替え工事の設計をめぐっては日大の関連会社「日本大学事業部」(世田谷区)の取締役も務める日大理事が関わってきた。特捜部は、この理事が資金を外部に流出させて日大側に損害を与えた背任の疑いで関係各所を捜索している。

設計会社の社長は産経新聞の取材に対し、同社の担当者が特捜部から任意の事情聴取を受けたことを認め、「私たちは正式に参加したコンペに勝って受注した。大学側の問題であり、巻き込まれて迷惑している」としている。