米中首脳が7カ月ぶり電話会談 気候変動、アフガンで駆け引き - 産経ニュース

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米中首脳が7カ月ぶり電話会談 気候変動、アフガンで駆け引き

バイデン米大統領(ロイター=共同)、中国の習近平国家主席(新華社=共同)
バイデン米大統領(ロイター=共同)、中国の習近平国家主席(新華社=共同)

【ワシントン=黒瀬悦成、北京=三塚聖平】米ホワイトハウスは9日(日本時間10日)、バイデン大統領と中国の習近平国家主席が電話会談したと発表した。米中首脳の電話会談は2月以来約7カ月ぶり。ホワイトハウスによると、バイデン氏は米国がインド太平洋および世界の平和と安定、繁栄に「永続的な関心」を抱いていると強調、海洋進出などを続ける中国の膨張政策を強く牽制(けんせい)した。

これに対し、中国国営メディアによると、習氏は米中関係について「米国の対中政策により、深刻な困難に遭遇した」と米国を一方的に非難。話し合いは平行線をたどった。

バイデン氏は今月下旬に、日米とオーストラリア、インドの4カ国(クアッド)による初の対面形式での首脳会議を予定している。このため電話会談では習氏に対し、中国がインド太平洋の安定を揺るがす行動に出た場合は、クアッドとして対抗に乗り出す姿勢を打ち出したとみられる。

一方でバイデン政権は気候変動のほか、米軍撤収後のアフガニスタン情勢の安定化に向けて、米中が連携する方策も探っている。

中国国営メディアによると、習氏はこの日の電話会談で「双方の核心的な関心を尊重し、不一致を適切にコントロールするという基礎の上で、両国の関係部門は対話を続けることができる」と指摘。米国が中国の協力を得たいのであれば、南シナ海や新疆ウイグル自治区、香港、台湾問題など中国の「核心的利益」に干渉するな-と前提条件を突きつけた。

ただ習氏も、自らの政権の行方を左右しかねない中国共産党大会を来秋に控え、来年2月に開幕する北京冬季五輪の成功に向けて国際社会の協力が欠かせない事情を抱えている。中国国営メディアは「両首脳は連絡を取り続けることなどで一致した」と強調した。