【リレートークON&OFF】生中継で歴史が変わった カヌー羽根田卓也 - 産経ニュース

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リレートークON&OFF

生中継で歴史が変わった カヌー羽根田卓也

東京五輪のカヌースラローム男子カナディアンシングルで10位だった羽根田卓也=7月26日、カヌー・スラロームセンター
東京五輪のカヌースラローム男子カナディアンシングルで10位だった羽根田卓也=7月26日、カヌー・スラロームセンター

東京五輪が終わって1カ月がたちました。コロナ禍の開催でしたが、選手たちも見ている人たちも熱狂できたと思うので、その舞台に挑戦できたことを今は誇らしく思っています。

結果はスラロームのカナディアンシングルで10位。リオデジャネイロ五輪での「銅」に続くメダルは獲得できませんでした。もちろん悔しい気持ちはありますが、決勝まで進んだことで、今までのカヌーの歴史になかったテレビの生中継が行われ、多くの人に見ていただくことができました。反響も大きくて、そこはすごく満足しています。

前回のリオ五輪では僕が銅メダルを取った後、レースの模様がダイジェストで流れる程度で、競技としての「戦い」の部分を見てもらったことがなかったんですよね。今回は生中継を通して迫力を伝えられたと思うし、五輪が終わった後、人に会うたびに「難しい競技だね」と声をかけてもらって、カヌーという競技を知ってもらえたうれしさがありました。リオ五輪をきっかけに僕のことを知ってくれた人は多かったんですけど、今回は競技の魅力を届けることができた。今後に向けて大きな意義のある大会になりました。

五輪会場になった葛西臨海公園のカヌー・スラロームセンターも五輪のために新しく整備された素晴らしい施設でした。これまでの五輪のカヌー施設は選手村から離れた郊外にあるのがほとんどだったのが、今回は都会の真ん中で交通の便にも恵まれた場所でした。

国内初のカヌーの人工施設ができたことで、今後さまざまな活動がそこから広がっていくでしょう。これまではカヌーをやりたくても、どこに行けばいいか分からないという声も多かったけど、象徴的な施設ができたことで競技を始める入り口にもなります。子供たちが気軽にカヌーを始められる環境を作っていきたいし、そのときには自分が教えたいとも思っています。(談)

ミキハウススポーツクラブの選手が自身の活動を通して競技の魅力などを発信します。