12日にテノール歌手・二塚直紀氏の追悼コンサート - 産経ニュース

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12日にテノール歌手・二塚直紀氏の追悼コンサート

二塚直紀氏(滋賀県立びわ湖ホール提供)
二塚直紀氏(滋賀県立びわ湖ホール提供)

昨年4月に43歳の若さで急逝したびわ湖ホール声楽アンサンブル出身のテノール歌手、二塚(にづか)直紀氏の追悼コンサート「にづか、いつか、また!」が12日、大津市の滋賀県立びわ湖ホールで開かれる。早世した二塚氏の思いを形にしようと、歌手仲間らによる有志のグループが企画し、実現にこぎ着けた。中心となったバリトン歌手の迎肇聡(むかいただとし)氏は「いつも心の真ん中で歌い続けている二塚さんを思い、これからもともに歌い続けていくことを決めた」と話している。(清水更沙)

二塚氏はびわ湖ホール声楽アンサンブルのソロ登録メンバーで、数々のオペラに出演。平成22年には竹内直紀氏、清水徹太郎氏、山本康寛氏と同ホールの「四大テノール」を結成し、ハイレベルな歌唱力に加え、笑いの要素を盛り込んだ舞台が人気を集めていた。

昨年5月には、新型コロナウイルスの影響に伴って中止になったプッチーニの歌劇「ジャンニ・スキッキ」のリヌッチョ役などでの出演が決まっていたが、直前の4月に大津市の自宅近くをジョギング中に心筋梗塞で倒れ、亡くなった。関西を代表するテノール歌手の突然の死を音楽ファンや歌手らが悼んだ。

迎氏によると、二塚氏は生前、「歌い手として育ててくれた劇場に恩返しができないか」と話していたという。こうした二塚氏の思いに応えようと、迎氏らを中心に有志のグループ「びわこのこえ」が発足。声楽アンサンブルのメンバーや二塚氏と縁がある歌手らに声を掛けたところ、40人を超える歌手が集まった。

追悼コンサートの曲目は二塚氏が歌い、多くの人に愛されたものを選んだ。オペラ「森は生きている」より「十二月の歌」などが披露される。迎氏は「しんみりすると二塚さんが『お客さんに楽しんでもらわな意味ないで』と言いそうなので、思い切って楽しく盛り上がりたい」と意気込んでいる。

びわこのこえ主催のコンサートは12月22日にもプログラムを変更して開催する。チケットの予約は同ホールチケットセンター(077・523・7136)。