【浪速風】いまこの瞬間を大切に - 産経ニュース

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浪速風

いまこの瞬間を大切に

緊急事態宣言下でも多くの人々が行き交う大阪・ミナミの戎橋周辺=大阪市中央区(恵守乾撮影)
緊急事態宣言下でも多くの人々が行き交う大阪・ミナミの戎橋周辺=大阪市中央区(恵守乾撮影)

ロビン・ウィリアムズ主演の『いまを生きる』は、厳格な規則に縛られた全寮制の学校で生活する若者たちの葛藤を描いた映画である。赴任してきた教師役のロビン・ウィリアムズは生徒に詩の本当の素晴らしさを教え、ラテン語の「Carpe diem(カルペ・ディエム)」を口にする

▼もともとは古代ローマの詩人、ホラティウスの詩集に収められている言葉で、直訳すると「その日の花を摘め」。そこから「いまこの瞬間を大切に生きろ」といった意味で用いられるようになった。映画の邦題も、この言葉に由来する

▼新型コロナ特別措置法に基づく緊急事態宣言の期限が、19都道府県で延長となった。コロナ疲れからか、街中でも感染対策がおろそかになっている姿をよく見かける。感染リスクよりも「いまの楽しさ」が重要なのだろう。だが、それは「いまを大切に生きている」と言えるだろうか。行動制限が緩和されるまでは、今少しの我慢も大事である。