ブドウ狩り、オンラインでゲット コロナ禍で考案 - 産経ニュース

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ブドウ狩り、オンラインでゲット コロナ禍で考案

「オンラインぶどう狩り」が行われた農園。新たな販路として期待される=大阪府柏原市
「オンラインぶどう狩り」が行われた農園。新たな販路として期待される=大阪府柏原市

新型コロナウイルス禍で地域の経済、観光が大きな打撃を受ける中、大阪府柏原市が地場名産のブドウを守ろうと、「オンラインぶどう狩り」を実施した。抽選で招待された関西在住の10組がビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」の画面越しに房を選び、宅配便で受け取れる仕組み。生産者は「新たな販路につながる試み」と期待を寄せた。

同市産業振興課、JA大阪中河内の職員らが1組ごとに収穫担当者として案内し、スマートフォンを使ってピオーネ、シャインマスカット、マスカットベリーAを撮影。ブドウ生産者による「甘いブドウの色や茎の見分け方」「おいしいブドウの食べ方、保存方法」などのアドバイスを受けながら、3種から気に入った房をひとつずつ選んだ。

参加者からは「実際にブドウ狩りに行った気分を味わえた」「生産者からおいしいブドウの食べ方を聞けてよかった」と好評だった。協力した「かねとも農園」の園主、横尾誠久さん(50)は「新しい販路として可能性を感じた」と笑顔を見せた。

市は昨年、「オンラインぶどう狩り」を試行。大阪府主催の府内自治体による独自施策の発表会で公表したところ、今回、オンライン技術や地方創生に関わるビジネス拡大の可能性を見出した朝日放送テレビ(大阪市)が協力を申し出て実現した。

柏原市では昨年の新型コロナ感染拡大以降、ブドウ農園への団体客が激減。一方、旅行市場の縮小で、近場のレジャー先として訪れる家族、個人が増えたという。現時点では平年並みの利用者数や売り上げを確保できているとしているものの、感染拡大の収束が見えず、影響が長期化することを懸念している。

冨宅正浩市長は「柏原市名産を広く知ってもらい、コロナ禍が収束したらぜひ現地でブドウ狩りを楽しんでほしい」と呼びかけた。