北海道で秋サケ漁始まる 銀鱗輝く魚体 来遊予測は1割減 - 産経ニュース

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北海道で秋サケ漁始まる 銀鱗輝く魚体 来遊予測は1割減

北海道の石狩湾漁港に水揚げされた銀鱗輝く秋サケ。漁業者らが手際よく雄雌に仕分けていく=10日午前7時30分ごろ、北海道石狩市(坂本隆浩撮影)
北海道の石狩湾漁港に水揚げされた銀鱗輝く秋サケ。漁業者らが手際よく雄雌に仕分けていく=10日午前7時30分ごろ、北海道石狩市(坂本隆浩撮影)

北海道で秋サケの定置網漁が本格化している。今月に入って各地で順次解禁され、札幌市に近い石狩市の石狩湾漁港では10日朝、約6トン(約2千匹)の銀鱗輝くサケが水揚げされた。地元漁業者は「出足としてはまずまず。来月以降の最盛期もいい状態で迎えられそうだ」と話した。

午前7時20分すぎ、日本海側の石狩湾に網を仕掛けていた石狩さけ定置網漁業生産組合(秋健司組合長)に所属する2隻が石狩湾漁港に帰港。サケは船倉から岸壁に用意された選別台へ移し替えられた後、乗組員や同組合職員らが手際よく雌雄やサイズごとに仕分けし、地元の水産加工業者へと運ばれた。

秋組合長は「去年の実績と比べると漁獲量としては若干少なめ」とこの日の漁模様を説明。「もう少しほしいところだけど、漁はこれからが本番なので期待している」と語った。

北海道の石狩湾漁港に水揚げされた銀鱗輝く秋サケ。漁業者らが手際よく雄雌に仕分けていく=10日午前7時30分ごろ、北海道石狩市(坂本隆浩撮影)
北海道の石狩湾漁港に水揚げされた銀鱗輝く秋サケ。漁業者らが手際よく雄雌に仕分けていく=10日午前7時30分ごろ、北海道石狩市(坂本隆浩撮影)

秋の味覚として親しまれているサケだが、北海道では平成16年をピークに漁獲量が減少傾向をたどる。道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場によると、今季の来遊予測は道内全体で前年比8・5%減の1677万2000尾となっており、この3年は連続して前年を下回る状況だ。

水揚げされた秋サケを仕分けする漁業者ら=10日午前7時20分すぎ、北海道石狩湾漁港(坂本隆浩撮影)
水揚げされた秋サケを仕分けする漁業者ら=10日午前7時20分すぎ、北海道石狩湾漁港(坂本隆浩撮影)

今季予測を地域別に見ると、日本海側は前年比1・4%増と好調だが、オホーツク側や道東地方の根室などそのほかの地域は6・7~20・4%減と厳しい見通しが示されている。

道内では資源を安定確保するため、各漁業協同組合などを中心に毎年春ごろ、約10億匹の稚魚を放流している。稚魚は放流後、沿岸域を移動してオホーツク海側へと向かうが、同試験場の隼野寛史さけます資源部長は「稚魚に適した海水温は5~13度だが、近年は海洋環境の変化から北海道沿岸部の海水温が春先は低く、夏ごろは高い傾向にある。この影響でオホーツクまでたどり着けない稚魚が増えているようだ」と不漁の要因を挙げている。