パナソニックが家事サポートサービス 元グーグル女性幹部が指揮

パナソニックの松岡陽子常務執行役員(同社提供)
パナソニックの松岡陽子常務執行役員(同社提供)

パナソニックは10日、スマートフォンアプリのチャットを通じ、家事をサポートする会員制サービス「Yohana Membership(ヨハナ メンバーシップ)」を米国で開始したと発表した。米グーグル元幹部の松岡陽子常務執行役員(50)がパナソニックで手掛ける新規事業の第一弾となる。

サービスを運営する子会社として、米シリコンバレーに「Yohana.LLC」を設立。松岡氏が最高経営責任者(CEO)に就いた。

サービスは会員が専用アプリのチャットを通じ、Yohanaのスタッフにネット通販や住宅の清掃・修理の手配、美容室の予約、子供の習い事探しなどの手配を依頼。スタッフは提携先の企業や専門家に依頼し、要望に応じたサービスを提供する。利用料金は月額149ドル(約1万6360円)。米シアトルからサービスを始め、今後対象エリアを広げていく。

松岡氏は同日、オンラインでの合同取材で「将来はパナソニックの介護やセキュリティーなどの製品とのコラボレーションを考えていきたい」と述べた。

パナソニック子会社が米国で開始した家事サポートサービス「Yohana Membership」のイメージ(パナソニック提供)
パナソニック子会社が米国で開始した家事サポートサービス「Yohana Membership」のイメージ(パナソニック提供)

松岡氏は令和元年、米グーグルのスマートホーム部門のCTO(最高技術責任者)から移籍。新規事業の創出を目指すパナソニックが招聘(しょうへい)した。自身も4児の母で、新型コロナウイルスの流行以降、在宅勤務と家事の両立に苦労していると明かし「働く親や家族が全員の幸せを最優先し、互いに向き合う時間を大切にするサービスにしたい」と話した。

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