スマホ映像で応急手当て指導 システム導入約1年で157件実施 東京消防庁 - 産経ニュース

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スマホ映像で応急手当て指導 システム導入約1年で157件実施 東京消防庁

東京消防庁は9日、119番通報者らにスマートフォンでけが人や病人を撮影して映像を送信してもらうなどする「Live(ライブ)119」の運用状況をまとめ、昨年9月の導入開始以降、今年8月末までに計157件の活用実績があったと発表した。

Live119は、通報者のスマホに送信されたURLにアクセスするとビデオ通話に切り替わり、負傷者や現場の映像を伝送できるシステム。応急手当てが必要と判断した場合などに活用できると期待されていた。

東京消防庁は昨年9月9日から東京23区内で導入を開始。通報を受け、口頭で指導した5063件のうち157件でLive119を活用したという。

1歳の女児が入浴中におぼれて意識を失った事案では、心肺蘇生(そせい)法の動画を送信。家族が映像に従って応急手当てを実施し、救急隊が到着するころには、自発的に呼吸できる状態まで回復した。80代の女性が食事中に苦しがった事案でも応急手当て方法の動画を送信し容体が改善したという。

導入の効果について、東京消防庁は、通報を受けた指令室員と通報者らが状況を共有することで落ち着きを取り戻せることや、映像を送信してもらうことで効果的なアドバイスができることなどを挙げる。

東京消防庁は「Live119の活用で、応急手当ての実施率や救命効果の向上に期待できる」とし、活用を広げる訓練や周知活動を展開していくという。