WHOテドロス事務局長 3回目接種 年内見合わせを要求 - 産経ニュース

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WHOテドロス事務局長 3回目接種 年内見合わせを要求

WHOのテドロス事務局長(ロイター)
WHOのテドロス事務局長(ロイター)

【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は8日のジュネーブでの記者会見で、先進国が進める新型コロナウイルスのワクチンの3回目接種について年内は実施を見合わせるよう先進国に要求した。

テドロス氏は先月、3回目接種について最低でも9月末まで見送るよう呼びかけていた。途上国へのワクチン接種がいまだに遅れている状況を考慮して、より長期間、3回目接種を実施しないよう求めた形だ。

WHOなどは今月8日、高・中所得国のワクチン接種率(1回目)が現時点で約80%なのに対し、低所得国は約20%だと公表。テドロス氏は同日の会見で、接種の格差が開く「世界の状況にほとんど変化がみられない」との見解を示した。

テドロス氏は、年内に世界人口の少なくとも40%が接種を完了するとのWHOの目標を達成するために、3回目接種を年内は控えるよう求めた。

3回目接種をめぐっては、イスラエルが8月、60歳以上の市民を対象に本格的に開始。バイデン米大統領も同月、全米で3回目接種を9月20日から始める方針を発表した。欧州では、ドイツが9月から、スウェーデンが早ければ秋から高齢者らを対象に実施する方針を決定。英政府も高齢者らを対象に9月の開始を検討している。