布川事件国賠訴訟、国が上告断念へ - 産経ニュース

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布川事件国賠訴訟、国が上告断念へ

桜井昌司さん
桜井昌司さん

昭和42年に茨城県で起きた「布川事件」で強盗殺人罪に問われ、平成23年に再審無罪が確定した桜井昌司さん(74)が、国と県に損害賠償を求めた訴訟で、国が上告を断念する方針を固めたことが9日、関係者への取材で分かった。県は「検討中」としている。

国と県が上告しなければ、捜査段階の警察、検察双方の取り調べを違法と認め、計約7400万円の賠償を命じた東京高裁判決が確定する。上告期限は10日。

桜井さんは知人の杉山卓男さん(27年死去)とともに逮捕され、昭和53年に強盗殺人罪で無期懲役が確定した。平成8年の仮釈放まで29年にわたり身柄を拘束された。今年8月27日の高裁判決は、警察官が「ポリグラフ検査で供述は全て虚偽と分かった」と噓を告げ、直後に自白を得たと指摘。検察官も桜井さんのアリバイ主張に対し、状況を確認していないのに「現地を見てきたが不可能だ」と虚偽を述べたと認めた。