調節池工事で地盤沈下、大阪府に賠償命令 大阪地裁 - 産経ニュース

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調節池工事で地盤沈下、大阪府に賠償命令 大阪地裁

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大阪府が治水のため同府東大阪市で行った調節池の設置工事で隣接する土地が沈下し工場などの建物に傾きが生じたとして、土地所有者が府や施工業者に計約6920万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が9日、大阪地裁であり、松本明敏裁判長は府による設置の瑕疵(かし)を認め、約1800万円の支払いを命じた。

府は平成13~19年にかけて、同市宝町で深さ約25メートル、貯留量約3万2千立方メートルの調節池を築造。土地所有者は地盤沈下で生じた傾きにより、工場修繕などが必要になったと訴えていた。

判決理由で松本裁判長は、隣接する土地の一部では13年以降の数年間で7センチ程度の沈下が生じていることなどから「自然発生的に生じたとは考え難く、工事に起因する」と認定。周辺は軟弱地盤なのに、沈下を防止する十分な措置を府が講じていなかったとして責任を認めた。施工業者の過失や責任は認めなかった。

吉村洋文知事は判決を受け、記者団に「重く受け止める。判決内容を精査し、控訴するかどうか判断したい」と述べた。