【長野放送・アナウンサーコラム】小宮山瑞季「言葉の重み」 - 産経ニュース

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長野放送・アナウンサーコラム

小宮山瑞季「言葉の重み」

小宮山瑞季アナ
小宮山瑞季アナ

パラリンピックの熱戦に沸いた日本。アスリートの激しいプレーや真剣なまなざしから勇気や元気をもらいました。この大会を見て、私はある出来事を思い出しました。大学生のとき、発達障害の子供たちをサポートするボランティアをしていました。あるとき、1人の女の子が言いました。「瑞季ちゃんは友達いるの?」

私は深く考えず、「たくさんいるよ」と答えました。すると、沈んだ表情で、おとなしく私の元から去っていく彼女。どうしてなのか? 先輩ボランティアに聞くと、「なかなか周りになじめず、友達をつくることが難しい子もいるから、やっとできた友達に、別の友達がたくさんいるのだと知って寂しくなったのかも」と言われました。この一言で彼女の信頼を失ってしまったのです。

言葉は、たった一言で、励ますこともできれば、不安にさせてしまうこともある。相手の立場や環境を考え、発言すべきだと、言葉の重みを痛感する出来事となりました。