とっさの〝即席チーム〟鴨川転落の女性を救助 - 産経ニュース

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とっさの〝即席チーム〟鴨川転落の女性を救助

女性が救助された鴨川の現場付近=京都市東山区
女性が救助された鴨川の現場付近=京都市東山区

鴨川で倒れていた90代女性を救出したとして、京都市東山消防署は、京都府立南丹高校1年の清水海翔(みと)さん(15)、近くに住む松村利信さん(81)、木村寅男さん(71)の男性3人に感謝状を贈った。藤生卓樹(ふじうたかき)署長(50)は「適切な行動で一致団結して命を救ってくれたことに感謝したい」と述べた。

7月22日午前、五条大橋の南側にある正面橋付近の鴨川(水深30~40センチ)であおむけに倒れている女性を、通行中の20代男性が発見。東山消防署によると、女性は河川敷でカモを見ていた際、誤って転落し動けなくなっていた。男性はすぐに頭を持ち上げ気道を確保した。

清水寺に向かう途中だった清水さんが異変に気づき、河川敷に駆け付けた。地蔵掃除当番のために橋の上にいた松村さんもその様子を目にして、散歩中だった木村さんに「携帯持ってませんか」と叫びながら救助に向かい、木村さんが119番したという。

川に入った3人は仰向けだった女性をその場に座らせて救急車がくるまで「大丈夫ですか」と繰り返し話しかけ支え続けた。女性にけがはなく、その日のうちに帰宅できたという。

感謝状を受け取った3人は「実際に体験したら足が震えた」「緊張して動転してしまった」と緊迫した状況を振り返った。

東山区内の昨年の水難事故はわずか3件で鴨川ではゼロ。同署は「水難事故が少ないからこそ、とっさに行動できるものではない」と水難救助の難しさについて説明する。

清水さんは「助けることができてよかった。これからも自分のできることをしていきたい」と話した。

第一発見者で救助に貢献した20代男性はすぐに現場から去っており、同署は名乗り出てほしいと呼びかけている。(鈴木文也)