「ジュリアス・シーザー」主演の吉田羊「新しい目で楽しんで」 - 産経ニュース

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「ジュリアス・シーザー」主演の吉田羊「新しい目で楽しんで」

女優の吉田羊=東京都新宿区(宮崎瑞穂撮影)
女優の吉田羊=東京都新宿区(宮崎瑞穂撮影)

お前もか、ブルータス? シェークスピアのローマ劇「ジュリアス・シーザー」(森新太郎演出)が10月10日から、PARCO劇場(東京都渋谷区)で上演される。出演は女優のみ。主人公の暗殺者ブルータスを演じる吉田羊(よしだ・よう)は「シェークスピアを新しい目で楽しんで」と話す。

英雄シーザーの暗殺とその後をめぐる物語。実は「シェークスピア劇は敬遠してきた」と笑う。シェークスピア特有の難解な比喩表現で心情をつまびらかにするせりふの奔流と、自身が得意とするたたずまいで語る演技表現の相性に不安があったからだ。「でも、今は格調高いせりふを発するのが気持ちいい。呪文を唱えるように、言葉の魔力によって、自分がブルータスへ変身していくのを実感する」

古代ローマの権力闘争を描く政治劇であるとともに、愛憎渦巻く人間劇でもある。シーザーへの深い愛情を抱えながら、正義のためと信じて暗殺に踏み切るブルータス。その不器用で誠実な人柄に共感を寄せる。女優のみで上演することについて「性差にとらわれない普遍的な人間の営みを浮き彫りにできる」と話し、「新たなシェークスピアの世界観をお見せできると思う」と自信をのぞかせた。

10月31日まで。問い合わせはパルコステージ、03・3477・5858。その後、全国各地で公演する。(三宅令)