正論北朝鮮サイバー犯罪の触手と日本 安全保障問題専門家、元国連専門家パネル委員・古川勝久2021/9/9 08:00古川 勝久無料プラン記事コラム正論社会事件・疑惑経済IT国際朝鮮半島反応古川勝久氏2015年1月29日と2月23日、バングラデシュ中央銀行の行員26人宛てに電子メールが送られてきた。「私はラセル・アーラムと申します。ぜひとも御社の一員になりたいです。私の履歴書とカバーレターのリンクを送りますのでご覧ください」少なくとも3人の行員が指定されたリンクをクリックし、銀行のコンピューターにマルウエアがダウンロードされた。「ラセル」はこうして銀行のネットワークに入り込み、やがて銀行の基幹システムともいうべき、国際金融取引の「SWIFT」と呼ばれる決済ネットワークに侵入した。外貨奪取狙うサイバー強盗