<独自>日大、病院設計費を過大契約か 2億円超が流出 - 産経ニュース

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<独自>日大、病院設計費を過大契約か 2億円超が流出

日本大学事業部に家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら=8日午後1時6分、東京都世田谷区
日本大学事業部に家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら=8日午後1時6分、東京都世田谷区

日本大学の付属病院の建設工事をめぐり巨額の資金が流出したとして、東京地検特捜部が背任容疑で日大本部などを家宅捜索した事件で、日大医学部付属板橋病院(東京都板橋区)の設計契約が、相場よりも高い金額で結ばれていた疑いがあることが9日、関係者への取材で分かった。契約をめぐる不透明な資金の流れが2億円超に上ることも判明。特捜部は一連の経緯や資金の流れを慎重に調べている。

関係者によると、日大は創立130周年記念事業として老朽化している板橋病院の建て替え工事を推進。昨年、20億円前後で工事の設計などを都内の業者に発注したが、関係者が設計内容などを精査したところ、相場に比べて金額が過大だった疑いが浮上したという。

一連の契約をめぐり、特捜部は2億円超に上る不透明な資金の流れを確認。過大な金額の一部が、設計業務以外の用途で流出した可能性がある。

契約に関与したとみられるのは、大学の物品調達や保険業務などを担う「日本大学事業部」(世田谷区)の取締役でもある日大の理事。建て替えをめぐり、この理事が事業部を介して資金を不正に学外に流出させ、日大側に損害を与えた背任の疑いがある。

特捜部は、背任容疑の関係先として、日大本部や日大事業部、田中英寿理事長(74)の自宅などのほか、理事の兵庫県芦屋市の自宅や、理事が代表取締役を務める大阪市内のスポーツ用品販売会社も家宅捜索した。

理事は日大OBで、田中理事長の側近として知られる。平成22年に日大の100%出資で設立された日大事業部の立ち上げにも関わった。アメリカンフットボール部の悪質反則問題で30年7月に理事を辞任したが、昨年9月に再び選任された。

日大の令和2年度の事業報告書によると、事業部は大学関連の物品調達業務などの集約化を推進。建設計画などにも積極的に活用され、板橋病院の建て替え工事の設計などにも関与していた。