鳥取「伯州綿」の収穫始まる 明治に衰退の和綿 - 産経ニュース

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鳥取「伯州綿」の収穫始まる 明治に衰退の和綿

「伯州綿」を摘み取る地域おこし協力隊員の矢本成年さん=8月、鳥取県境港市
「伯州綿」を摘み取る地域おこし協力隊員の矢本成年さん=8月、鳥取県境港市

鳥取県境港市で、和綿の一種「伯州綿(はくしゅうめん)」の収穫が始まった。市に委嘱された2人の地域おこし協力隊員と約100人の市民有志が栽培。今夏は大雨で畑が水浸しになるなどの被害を受けたが復旧し、例年並みの収穫量が見込めるという。12月までに約500キロの摘み取りを目指す。

約1ヘクタールの畑で、ピンポン球ほどの大きさの果実がはじけ、ふんわりした白い綿が顔をのぞかせる。8月末には、地域おこし協力隊の矢本成年さん(65)らが「やったあ、という気持ち」と喜びながら、手際よく摘んでいた。

伯州綿の栽培は「伯耆国(ほうきのくに)」と呼ばれた鳥取県西部で江戸時代に盛んだったが、明治以降、安価な輸入品が増え衰退。境港市は平成20年から休耕地を活用し、農薬や化学肥料を使わない栽培法で再興に乗り出した。収穫された綿は、新生児を抱く際に使う「おくるみ」などに加工される。