【朝晴れエッセー】私の文通友達・9月9日 - 産経ニュース

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朝晴れエッセー

私の文通友達・9月9日

私には、娘よりもずっと若い年頃の文通相手がいます。この時代に文通というのはと、思われるかもしれませんね。

いつから彼女との文通が始まったのかというと…。

私は何年か前まで、小学校の給食のおばチャンをしていました。はじめて彼女に会ったのは、彼女が小学2年生の頃だったと思います。慣れた時期から、いつも給食室に遊びにきてくれていました。

「あのね、今日はね、こんなことあったよ」「〇〇ちゃんとケンカしてん」「今度ね、マラソン大会あるから応援してな」

彼女は日々の出来事を楽しくおしゃべりして、チャイムが鳴ると教室へ帰っていきました。時には手紙を書いて持ってきてくれたりもしました。

そんな日々が何年か過ぎ、5年生になった頃、私が転職することになりました。

「あの子に言うのつらいナァー」と思いながら、ある日辞めることを言うと、「卒業までいてほしかったー」と大泣き。私も大泣き。「これからも手紙書くね」。そう言ってお別れしました。

彼女は今、高校1年生。その後ずっと続いている文通は、学校行事の話題から恋愛の話に変化したけれど。私も孫の誕生や成長の話を書いたり。

高校入学を機に彼女はケイタイを持ったけど、私たちは「やっぱり手紙が話しやすいね」と相変わらず手紙を書いています。

そんなわけで、これからの文通は話題が彼女の成長とともに進学、就職、結婚、出産となるでしょう。

それを私は楽しみにしています。それまで私も頑張りたいと思っています。

大島知子 57 大阪府富田林市