【浪速風】勝馬は誰だ - 産経ニュース

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浪速風

勝馬は誰だ

菅義偉首相の総裁選不出馬を伝えるJR秋葉原駅前の街頭テレビ。総裁選の構図が一変した=3日、東京都千代田区(酒巻俊介撮影)
菅義偉首相の総裁選不出馬を伝えるJR秋葉原駅前の街頭テレビ。総裁選の構図が一変した=3日、東京都千代田区(酒巻俊介撮影)

「勝馬(かちうま)」が夏の季語ということを最近知った。京都・上賀茂神社で毎年5月に行われる神事「賀茂競馬(くらべうま)」で勝った馬のことをいうらしい。本来、五穀豊穣(ほうじょう)を願い、荒々しい姿を神に見せて楽しませる神聖な行事だが、さて、こちらの勝馬はだれだろう

▼17日告示、29日投開票の自民党総裁選に向けて「勝馬探し」がヒートアップしている。もちろん、勝馬に乗って総裁選、その後の衆院選でも勝利を手にしたいという思惑があるからだ。あけすけにいえば「勝馬に乗る」とは利益にあずかるために優位を見極めて味方になることで、今回その〝馬〟は次の首相になるはずである

▼自民党員でない限り総裁選には参加できないから、意思を示すには次の衆院選で投票に行くしかない。実りの秋を迎えて今、見極めたいのは議員らのありようだ。大切なのは誰が勝馬かではなく、その背に乗ろうと躍起になっているのは誰か。こういうときこそ地金が出る。