大阪市融資2億円未返済、倒産の医療法人 回収不能の恐れ - 産経ニュース

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大阪市融資2億円未返済、倒産の医療法人 回収不能の恐れ

大阪市役所=大阪市北区
大阪市役所=大阪市北区

大阪地裁に民事再生法の適用を申請した医療法人「友愛会」(大阪市福島区)が、大阪市から過去に無担保融資された約5億円のうち、約2億2千万円が未返済であることが8日、市への取材で分かった。市は全額返済を求めるとしているが、回収できない可能性がある。

同法人は福島区で「松本病院」を運営。帝国データバンク大阪支社によると、同病院は今年1月から新型コロナウイルスの軽症・中等症患者の入院を受け入れていたが、新病棟開設に伴う先行投資の負担がのしかかり、8月に倒産した。負債総額は約52億円に上る。

市によると、平成9年に条件などを定めた要綱がない融資制度(現在は廃止)で、特別養護老人ホームの整備費として同法人側に無担保で約5億円を融資。償還期間は20年で一部は返還されたものの、7月末時点で利息を含む約2億2千万円が返済されていない。この無担保融資をめぐっては、市議会で市による「厚遇」だとして問題視されていた。

同法人側は民事再生法の適用を申請したことについて、ホームページで「過去の設備投資に伴う過大な有利子負債など、法人経営の稚拙さに起因するもの」などと説明。他の事業者と事業譲渡に向けて基本合意を締結しており、病院機能を維持して再生を目指すとしている。