贈賄申し込み容疑の富士宮市議会議長、「最後の花道」で執着か - 産経ニュース

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贈賄申し込み容疑の富士宮市議会議長、「最後の花道」で執着か

現職議長の逮捕から一夜明け、富士宮市議会の家宅捜索で押収物を車両に運ぶ静岡県警の捜査員=8日、富士宮市(岡田浩明撮影)
現職議長の逮捕から一夜明け、富士宮市議会の家宅捜索で押収物を車両に運ぶ静岡県警の捜査員=8日、富士宮市(岡田浩明撮影)

静岡県富士宮市議会の議長選をめぐり、贈賄申し込みの疑いで現議長の遠藤英明容疑者(79)が逮捕された事件で、県警は8日、市議会事務局を家宅捜索した。午前10時から3時間半にわたって捜索。議事録などを押収したとみられ、詳しい経緯を調べる。

遠藤容疑者が議長選での自身への投票の見返りに現金を渡そうとした背景には、議長職への強い執念があったようだ。市議会関係者は「年齢的にも議長への強い思い入れがあった」と口をそろえる。

議会関係者によると、現金を渡そうとしていた相手は、別の会派の市議だという。

逮捕から一夜明けた8日、同市議会の小松快造副議長は、遠藤容疑者が前回市議選の際、一時は3期で引退し不出馬とする意向を固めていた時期に「『議長をやりたかったな…』という話を聞いていた」と明かした。実際は翻意して4選を果たしたが、その狙いについて「最後の花道を飾りたいという思いがあり、出馬したのではないか」と述べた。

別の市議は遠藤容疑者について「温厚な人柄」としつつも、「同僚議員が議長に就任する中、年齢的なこともあって『俺も』という思いは強かった」と話す。

富士宮市議会をめぐっては5月、現職の市議だった男が県迷惑行為防止条例違反(盗撮行為)の疑いで逮捕されたばかり。これを受け、遠藤容疑者は議長として6月市議会の冒頭、「市民の信用と信頼を失墜させた事態を重く受け止めている。信頼回復に向けて取り組む」と約束していたが、自身の「政治とカネ」の問題で市議会の信頼と信用は深い傷を負うことになった。