森保J、初勝利、平常心を取り戻す勝ち点3 清雲栄純氏 - 産経ニュース

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森保J、初勝利、平常心を取り戻す勝ち点3 清雲栄純氏

中国戦で長友(左端)とタッチを交わす森保監督=ドーハ(ⓒJFA)
中国戦で長友(左端)とタッチを交わす森保監督=ドーハ(ⓒJFA)

サッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選は、B組の日本が中国を1―0で下して初勝利を挙げた。

日本にとって大きな勝ち点3だ。W杯アジア最終予選の初戦をホームで落とすという最悪のスタートを切ったショックは振り払った。引き分けも許されないような状況下で白星を手にし、今後の激戦を平常心で戦えるようになった意味は計り知れない。

中国の戦い方に助けられた面はある。中国は日本に敬意を払いすぎていた前半、自陣深くに閉じこもっているだけで、ボール保持者にもほとんどプレッシャーをかけてこなかった。日本は余裕を持ってボールを回しながら落ち着いた試合運びができた。

中国が積極的にゴールを奪いにきた後半途中からは思うように試合を支配できなかった。リスクをかけて攻勢に転じた相手の隙を突いて2点目、3点目を奪うしたたかさをみせてほしかったが、初戦黒星の影響もあって1点を守りにいったようにみえた。

個人では久保建が輝きを放った。最大の魅力は1人では止めきれないドリブルだ。複数DFの注意を引き付けるため、チームメートに対するマークが緩む。周囲をいかす視野の広さも持っているので、久保建からのパスを引き出すような攻撃の形も作ってほしい。

10月にはW杯出場権を争うライバルと目されるサウジアラビア、オーストラリアとの連戦が待つ。最終予選前半の山場だけに、中国戦の勝利で普段通りに戦えるメンタルを取り戻せたのは何よりだ。勝ち切った事実をポジティブにとらえて前へ進んでもらいたい。(元日本代表コーチ)