自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に立候補を表明した高市早苗前総務相は8日の出馬会見で、保守色を前面に打ち出し、他の候補との差異を鮮明にした。保守派の重鎮で、党内最大の細田派(清和政策研究会、96人)に影響力を持つ安倍晋三前首相を後ろ盾に支持拡大を狙う。
「今の時代の要請に応えられる日本人の手による新しい日本国憲法を制定するために力を尽くす」
高市氏は会見でこう述べ、憲法改正に取り組む意向を強調した。さらに、首相に就いた場合でも靖国神社参拝を続ける考えを示していることに関連し、「一人の日本人として、国に殉じた方の御霊に尊崇の念と感謝の誠をささげたいという『信教の自由』に基づき続けている」と説明した。選択的夫婦別姓制度の導入反対も重ねて強調した。