中国、タリバン暫定政権を「必要な一歩」と評価 - 産経ニュース

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中国、タリバン暫定政権を「必要な一歩」と評価

記者会見する中国外務省の汪文斌副報道局長(共同)
記者会見する中国外務省の汪文斌副報道局長(共同)

中国外務省の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は8日の記者会見で、タリバンの暫定政権について「アフガンの国内秩序回復と、戦争後の再建に必要な一歩だ」と評価した。米欧各国がタリバンと距離を置く中、中国はタリバンが安定した政権運営を行うための支援姿勢を隠さない。

汪氏は、中国による新政権の承認について「新政府や指導者と意思疎通を保つことを望む」と述べるにとどまった。テロ対策などタリバンの具体的政策のほか、国際社会の出方も見極めているとみられる。「穏健な内外政策を行い、各種のテロ勢力を断固として打ちたたくことを望む」と述べ、タリバン側にくぎを刺した。

中国は同時に、欧米各国によるアフガンへの介入を懸念している。アフガン情勢を協議するため先進7カ国(G7)などが開催を調整している外相会合について、汪氏は「中国は、これがG7の会議だと言われていることに注意している」と警戒感をにじませた。

中国外務省は同日、習近平国家主席が9日に開かれる中国、ロシア、インドなど新興5カ国(BRICS)によるオンライン首脳会議に出席すると発表。議長国であるインドのメディアは、会議ではアフガン情勢について重点的に話し合われると伝えている。

ロシアはタリバンの暫定政権について、国際社会の反応も考慮し、拙速には承認しない構えだが、自国や「勢力圏」とみなす中央アジア地域の安全保障の観点から、タリバンとの協調を模索していく姿勢だ。

中東メディアによると、タリバンは政権発足の式典に中露やパキスタン、カタールなどを招待している。ラブロフ露外相は6日、「包括的政権が形成されるなら」と断りつつも、「ロシアは喜んで参加するだろう」と述べた。(北京 三塚聖平、モスクワ 小野田雄一)