【from和歌山】紀南ゼロの「スターバックス」なぜ - 産経ニュース

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紀南ゼロの「スターバックス」なぜ

和歌山市内のスターバックス店舗
和歌山市内のスターバックス店舗

田辺市など和歌山県南部の紀南地域を担当しているが、昨年1月まで暮らした大阪などで親しんだチェーン展開の飲食店が少なく、さびしくなることがある。

都会で、カフェのチェーン店といえば、まず思い浮かぶのは「スターバックス」だろう。米国生まれのこの喫茶店は6月末時点で日本全国に1655店あり、47都道府県すべてに立地。県内には9店があり、和歌山市内に7店、岩出、海南両市にそれぞれ1店が営業しているものの、紀南はゼロだ。

店舗を運営する「スターバックスコーヒージャパン」のホームページをみると、店舗数は9月上旬時点で東京都が380店と最も多く、次いで愛知県の128店、大阪府の127店、神奈川県の121店と続き、人口規模が大きい都府県が圧倒的に多い。最も少ないのが鳥取県と島根県でいずれも4店。和歌山県の9店は大分、鹿児島両県と同数で、下から6番目だ。

人口を考えると、妥当な順位で、令和2年の国勢調査では鳥取県の人口は約55万人と最少となっており、島根県は約67万人と次いで低い。和歌山県の人口は約92万人で、下から8番目だ。

その和歌山県内の9店も人口が多い北部の紀北地域に集中している。店舗が立地する和歌山、岩出、海南の3市だけで県人口のほぼ半分を占める。一方、田辺市以南の紀南は県人口の約19%にすぎない。

出店の基準はどうなっているのか。スターバックスコーヒージャパンの担当者は取材に「必ずしも人口の多寡で判断しているわけではないが、利用ニーズがあるところに出店することになる」と説明する。和歌山県の場合、「多くの人がいる和歌山市から店舗を広げていく流れ」とし、昨年は和歌山市の南に隣接する海南市に初めて出店した。

さらに南側でも「出店先を探している」というが、「店のスペースや契約条件などがあり、すぐに出店できるものではない。出店は『縁談』のようなもので、ご縁がないとできない」と打ち明けた。

紀南の「スターバックス」でコーヒーを楽しめる日は来るのだろうか。(張英壽)