オランダ式IT農業で地方に雇用を(1/2ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

オランダ式IT農業で地方に雇用を

デ・リーフデ北上の総務部の阿部淳一部長(大柳聡庸撮影)
デ・リーフデ北上の総務部の阿部淳一部長(大柳聡庸撮影)

宮城・石巻 「デ・リーフデ北上」総務部部長 阿部淳一さん(47)

「なんだか面白そうだなと感じた」。IT(情報技術)や再生可能エネルギーを活用したトマトとパプリカの生産販売を手掛ける「デ・リーフデ北上」(宮城県石巻市)に平成28年に入社したきっかけをこう振り返る。

それまでは、コンサルタント業務などを手掛け、農業とは無縁の世界で生きてきた。後継者不足や、きつい仕事といったイメージなどが重なり、日本は〝じり貧〟の農家も少なくない。しかし、ITや再生エネを使った農業に新しい可能性を見いだした。

同社は東日本大震災で被災したことを機に、26年に創業した比較的新しい会社だ。稲作などを営んでいた鈴木嘉悦郎社長(73)の自宅兼会社が被災。避難を余儀なくされ、震災による地盤沈下や津波による塩害で米作は厳しくなった。

窮地に追い込まれた鈴木社長だが、「これを機会に何か違うことができないか」と考えた。そこで目を付けたのが、ITによる情報管理などで生産性を向上させるオランダ式の施設園芸。鈴木社長は会社経営を手助けしてもらうため、以前から面識のあった阿部さんを誘った。

オランダ式の施設園芸はハウス内の温度や日照時間といった膨大なデータを分析し、生産性を向上させる。廃材などの木材や地熱といった再生エネを燃料に活用。そこに「台風などに備えて、ハウスの柱を太くするといった日本ならではのアレンジ」を加えた。現在はトマトとパプリカを効率的に生産している。