「マルエフ」28年ぶり復活 アサヒビール、第2の柱に

アサヒビールが発売する「マルエフ」の通称で知られる「アサヒ生ビール」
アサヒビールが発売する「マルエフ」の通称で知られる「アサヒ生ビール」

アサヒビールは8日、「マルエフ」の通称で知られる伝統的なブランド「アサヒ生ビール」の家庭用販売を再開すると発表した。一部の飲食店で扱っているが、缶の通年商品では約28年ぶりの復活で、14日に全国で発売する。2026年まで段階的に続くビール減税を見据え、主力の「スーパードライ」に次ぐ第2の柱に育てる。

1900年発売の商品が源流で、現行品は86年に市場に投入した。翌年発売のスーパードライの大ヒットに伴って生産ラインの大半を譲り、93年に缶はいったん販売を終えた。たる生ビールは現在約4千店が提供し、現行品を開発した当時の社内呼称だったマルエフの名でファンに親しまれている。

350ミリリットル入り缶の店頭想定価格は219円。辛口のスーパードライとは異なるまろやかな味わいが特徴で、ゆったりとくつろいで飲みたい人の需要に応える。今年11月には「黒生」の缶商品の販売も全国で再開する。

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