信長、光秀の子孫が延暦寺でシンポ 比叡山焼き討ちから450年 - 産経ニュース

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信長、光秀の子孫が延暦寺でシンポ 比叡山焼き討ちから450年

比叡山焼き討ちの犠牲者を弔う鎮魂塚(びわこビジターズビューロー提供)
比叡山焼き討ちの犠牲者を弔う鎮魂塚(びわこビジターズビューロー提供)

織田信長による比叡山焼き討ちから450年となる12日、比叡山延暦寺(大津市)は信長と明智光秀の子孫を迎えたシンポジウムを開く。当日は焼き討ちの犠牲者を追悼する法要が営まれる予定で、延暦寺の担当者は「新たな関係性を構築できるような前向きなものにしたい」と説明。これまで信長や光秀の子孫が法要に参加したことはなく、歴史的な一日となりそうだ。

焼き討ちは元亀2(1571)年9月12日に起き、僧俗問わず数千人が犠牲となったとされる。境内の建物が焼き払われるなど甚大な被害を受けたにも関わらず、延暦寺は敵も味方も関係なく、平等に扱う「怨親(おんしん)平等」の考えから、境内には鎮魂塚が建立され、織田軍も含めた犠牲者のための法要をこの日に行っている。

今年の法要では焼き討ちから450年の時を経て、信長の子孫、織田茂和氏と光秀の子孫である明智憲三郎氏が参加し、比叡山の関係者らと犠牲者を悼む。延暦寺を開いた伝教大師最澄は「怨みを以て恨みに報ぜば怨み止まず、徳を以て怨みに報ぜば怨みすなわち盡(つ)く」との言葉を残しており、延暦寺はこうした教えに基づき、公益社団法人「びわこビジターズビューロー」との共催で今回の企画の実現に漕ぎ着けた。

法要後に開催されるシンポジウムでは、茂和氏と憲三郎氏が、それぞれの立場から、現在に至るまでの子孫ならではの苦労などをテーマに意見交換を行う。延暦寺からは代表役員執行の水尾寂芳(じゃくほう)氏が参加、司会は幕末の幕臣、勝海舟の玄孫にあたる高山(こうやま)みな子氏が担当する。今出川行戒(ぎょうかい)参拝部長は「3者が握手できるようなシンポジウムになれば」と期待を寄せている。

シンポジウムの様子は動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で配信される。シンポジウム終了後には、びわこビジターズビューローの観光プロモーションの「めくるめく歴史絵巻 滋賀・びわ湖」のPRイベントとして、墨絵師の御歌頭(おかず)氏による生パフォーマンスや武将隊「信長隊安土衆」による勝ちどきなどが披露される予定。