【暮らし替えの道しるべ】(71)ものにあふれた暮らしを見直す - 産経ニュース

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暮らし替えの道しるべ

(71)ものにあふれた暮らしを見直す

おうち時間が長くなることで、家の中の荷物が増えていませんか?

スマートフォンから手軽にものが購入できる今、あっという間に家に荷物がたまりやすくなっています。

私が引っ越しの荷造りの仕事をしていた20年ほど前、一般的なファミリー層の家財は段ボールでだいたい80箱くらいでした。しかし最近の引っ越しでは、200箱ほどになる家もあると聞きます。

ものを最小限しか持たないミニマリスト志向が広がっていたので意外にも思えますが、一方で、本やテレビで片づけにまつわる情報がなくなることはありません。ものが多くて、片づけたいと情報を求めている人が少なくないのだろうと思います。

『地球家族 世界30か国のふつうの暮らし』(TOTO出版)という本があります。世界の普通の家族の持ち物を家から外に出し、その写真を撮っている本です。

今から30年近く前に出版された本ですが、日本の家庭を見ると、明らかに他の国と違っている点があります。それは、こまごまとした家財が家のあちこちにあふれていたことです。日本が高度成長期、バブル期を経て、ものを持つことが豊かさの象徴だとされてきたのだということが、よく伝わってきました。

そろそろ衣替えの時期ですね。この夏、一度も袖を通さなかった服はなかったでしょうか? クローゼットや整理ダンスにはたいてい、着るもの、着ないものが分けられずに収納されていますが、着るものだけにすると、すぐに着る服が見つかって、使いやすいクローゼットになるでしょう。 衣替えの機会に、ものにあふれた暮らしを見直してみませんか?

(日本ホームステージング協会 代表理事 杉之原冨士子)