サッカー日本代表が中国撃破 森保監督「気持ちを切り替えて戦ってくれた」 - 産経ニュース

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サッカー日本代表が中国撃破 森保監督「気持ちを切り替えて戦ってくれた」

森保監督(ロイター)
森保監督(ロイター)

日本サッカー史に刻まれる悲劇の舞台となったドーハで日本が息を吹き返した。中国から至上命題の勝ち点3をもぎ取り、W杯アジア最終予選を黒星発進となったショックを払拭。森保一監督は「気持ちを切り替えて日本らしく戦ってくれた」と選手をたたえた。

個の力と信頼関係が融合した値千金の決勝点だった。前半40分にMF伊東純也(ゲンク)が右サイドをドリブルで抜けてクロスを送る。伊東の突破を信じてゴール前に飛び込んできたのはFW大迫勇也(神戸)。右足で押し込んでネットを揺らし、チームを覆っていた重苦しいムードを振り払った。

日本は1993年10月28日、ドーハ開催だったW杯米国大会アジア最終予選最終戦でイラクと対戦。勝てばW杯初出場が決まる状況の中、2-1で迎えた後半ロスタイムに同点ゴールを許した。W杯出場を逃す〝ドーハの悲劇〟にピッチ上で立ち会った1人が現役時代の森保監督だった。

28年後、日本はたくましかった。中国が得点を取りにきた後半に主導権を握られる時間帯が長くなっても、最後の一戦は越えさせない。勝利が必要という重圧に屈せず、主将の吉田麻也(サンプドリア)は「プレッシャーもあったが、気持ちの面の準備もよかった」と振り返った。

一息は付けた。ただ、来月にはともに連勝スタートを切ったサウジアラビア、オーストラリアと対戦が待つ。「厳しい戦いを常に覚悟し、最善の準備をしてベストを尽くす」と指揮官。勝利の余韻に浸る間もなく、次なる戦いに向けて歩みを進める。(奥山次郎)