新幹線代、繁閑期差拡大へ JR東、通勤定期券試算も

記者会見するJR東日本の深沢祐二社長=7日、東京都渋谷区
記者会見するJR東日本の深沢祐二社長=7日、東京都渋谷区

JR東日本は7日、新幹線など指定席特急券の料金について、来春をめどに繁忙期と閑散期の差を拡大する方向でJR各社と協議していると発表した。混雑回避が目的だ。首都圏などでの通勤定期代の見直しも検討し、ピーク時間外用を10%値下げし通勤客の1~2割が利用した場合、終日使える現行の定期券は1~2・5%の値上げになるとの試算も明らかにした。

指定席特急券の料金は現在も繁忙期は200円増し、閑散期は200円引きとしており、この差をさらに広げる方向だ。

深沢祐二社長は東京都内で記者会見し「繁忙期や連休に利用客が集中するという問題があった。できるだけ分散化していきたい」と語った。新型コロナウイルス流行に伴う業績悪化が理由ではないという。

通勤定期券の料金見直しは、コロナ流行による時差出勤や在宅勤務の拡大に対応する。国の認可が必要で、開始時期は未定。

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