IR汚職、秋元司被告に懲役4年の実刑判決 東京地裁 - 産経ニュース

メインコンテンツ

IR汚職、秋元司被告に懲役4年の実刑判決 東京地裁

カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件で収賄と組織犯罪処罰法違反(証人等買収)の罪に問われた衆院議員、秋元司被告(49)の判決公判が7日、東京地裁で開かれ、丹羽敏彦裁判長は懲役4年、追徴金約758万円(求刑懲役5年、追徴金約758万円)の実刑判決を言い渡した。現職国会議員が贈収賄事件で実刑判決を受けるのは異例。秋元被告は即日、控訴した。

秋元被告の保釈は取り消され、弁護側は保釈を請求。地裁は保釈を認める決定をし、地検は東京高裁に抗告した。秋元被告は弁護人を通じて次期衆院選に地元の東京15区から立候補する意向を明らかにした。

判決では、収賄と証人買収のいずれも認定。争点となった議員会館で現金300万円を供与したなどとする贈賄側の供述は「客観証拠や状況と整合し、核心部分が合致している」と認め、現金を授受したとされる時間帯には現場にいなかったとした弁護側の主張を退けた。丹羽裁判長は、収賄については「執行猶予の余地があった」とした上で、証人買収を「前代未聞の司法妨害」と指摘。「公人としての倫理観はおろか、最低限の順法精神すら欠如している」と述べた。

収賄罪の共犯に問われた元政策秘書、豊嶋晃弘被告(42)に対しては懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)を言い渡した。

判決によると、秋元被告はIR担当の内閣府副大臣だった平成29年9月~30年2月、IR事業で便宜を受けたい趣旨と知って計約758万円のわいろを受け取り、令和2年6~7月、現金提供の見返りに虚偽証言をするよう贈賄側に持ち掛けた。

「全然納得できない」「むかつく」。秋元司被告の弁護人を務める弘中惇一郎弁護士は7日、判決後に記者会見し、秋元被告が判決について不満をあらわにしたと明らかにした。判決前には、「6割ぐらい(の確率で)無罪になる」と、自信を見せていたという。

判決前日の6日夜には産経新聞の電話取材に応じ、「公判の中で、無罪であることは証明させてもらった。それも客観的な証拠に基づいてね」と、自信をのぞかせていた秋元被告。「公正な判断が出ると思っている。その前提で準備をしている」とも語り、次期衆院選への意欲も示していた。

だが、判決では秋元被告側の主張は全面的に却下された。弘中弁護士は「議員会館での現金受領はなかった」と改めて主張。「控訴審でこの誤りを是正し、無罪判決獲得に向けて行動していく」と話した。