アイドル賃金未払い訴訟、遺族の請求棄却 「イベント参加は任意」 - 産経ニュース

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アイドル賃金未払い訴訟、遺族の請求棄却 「イベント参加は任意」

東京地裁が入る建物(今野顕撮影)
東京地裁が入る建物(今野顕撮影)

愛媛県を拠点に活動していた農業アイドルグループのメンバーで、平成30年3月に自殺した大本萌景(ほのか)さん=当時(16)=の遺族が、大本さんがイベントで行った販売応援業務の報酬額が最低賃金額を下回っていたとして、所属していた「Hプロジェクト」(松山市)を相手取り、約8万8000円の未払い賃金などの支払いを求めた訴訟の判決が7日、東京地裁であった。佐藤卓裁判官は「イベントへの参加は任意で、労働基準法上の労働者だったとは認められない」とし、遺族側の請求を棄却した。遺族側は控訴する方針。

判決理由で佐藤裁判官は、大本さんはイベントの約1割に参加せず、不参加を理由に罰金が科されることもなかったと指摘。販売応援についても「売り場の雰囲気を盛り上げる活動で、販売活動そのものとはいえない」と結論づけた。

判決後に会見した遺族側の代理人弁護士は「10代のアイドルと所属事務所の力関係を一切無視しており、労働力の搾取を容認する判決だ」と批判した。