国立競技場の陸上トラック存続に前向き 萩生田文科相

東京パラリンピック陸上競技の男子5000メートル(視覚障害T11)の選手ら。右端は銀メダルを獲得した唐沢剣也。左端は銅メダルの和田伸也 =8月27日、国立競技場
東京パラリンピック陸上競技の男子5000メートル(視覚障害T11)の選手ら。右端は銀メダルを獲得した唐沢剣也。左端は銅メダルの和田伸也 =8月27日、国立競技場

萩生田光一文部科学相が7日、東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなった国立競技場の後利用に関し、陸上トラック存続に前向きな姿勢を示した。閣議後の記者会見で「レガシー(遺産)として現状のまま使う方が国民の理解を得られるのではないか。ただちに莫大な費用をかけて球技専用にすることがいいのか相談したい」と語った。

政府は2017年、トラックを撤去して球技専用とする方針を一度決めたが、現在は陸上と球技の兼用競技場として存続する公算が大きくなっている。

世界陸連のセバスチャン・コー会長は将来的に国立で世界選手権を開催したい意向を表明しており、萩生田氏は「世界陸上を誘致する機会があるなら、その時には満員の皆さんに陸上競技を見てほしい」と期待した。

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