加減速時間が短い省エネ運転 脱炭素めざし山手線などで導入 - 産経ニュース

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加減速時間が短い省エネ運転 脱炭素めざし山手線などで導入

省エネ運転のための走行中のデータ取得ができる車両、山手線「E235系」(JR東日本提供)
省エネ運転のための走行中のデータ取得ができる車両、山手線「E235系」(JR東日本提供)

JR東日本は7日、2050年度の温室効果ガス排出量「実質ゼロ」実現に向けた取り組みの一環で、省エネ運転を推進すると発表した。山手線約1000台分の走行データから、列車の加減速時間を短く抑えて惰性による走行時間を増やすことで、駅間の所要時間は従来と変わらずに消費電力を削減することができると判断した。

JR東によると、脱炭素社会の実現に向けて省エネ運転の実現は一つの課題となっていた。同社で消費される電力のうち、およそ8割が列車の運転に伴うもので、供給が安定している火力発電などで主にまかなってきたからだ。

こうしたことを受け、同社はモニタリング機能を有した車両「E235系」を活用し、山手線で駅間の所要時間を変えずに消費電力の削減が実現できるか検証を実施。約1000台分の走行データを分析した。

この結果、加減速ともに時間を短くし、駅間での最高速度を一定とする「惰性運転」の時間を増やすことで、山手線が1年間に消費する電力をおよそ500万キロワット少なくできることが明らかになった。それに伴い、二酸化炭素の排出量も年間1400トン程度削減できる計算となる。

同社担当者は今後に向け「将来的には運転中に最適な操作を指示できるシステムの構築など支援の拡大を目指す」としている。