裁判長「最低限の順法精神もない」 秋元司被告の判決公判

IR汚職事件の判決で、弁護団とともに東京地裁に入る秋元司被告(手前)=7日午前(代表撮影)
IR汚職事件の判決で、弁護団とともに東京地裁に入る秋元司被告(手前)=7日午前(代表撮影)

カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件で収賄と組織犯罪処罰法違反(証人等買収)の罪に問われた衆院議員、秋元司被告(49)に7日、懲役4年、追徴金約758万円(求刑懲役5年、追徴金約758万円)の実刑判決を言い渡した東京地裁の丹羽敏彦裁判長は「最低限の順法精神もない。実刑は免れない」とした。

丹羽裁判長は収賄罪について「自ら賄賂を要求しておらず、同種事案と比べて著しく高額でもない」として「執行猶予を与える余地があった」とする一方、証人等買収の罪について「あろうことか前代未聞の司法妨害をし、その道は閉ざされた」と指摘した。

>IR汚職、秋元司被告に懲役4年の実刑判決 東京地裁

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