コロナ禍ご滞在先で異例の対応 陛下、皇居へご転居 - 産経ニュース

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コロナ禍ご滞在先で異例の対応 陛下、皇居へご転居

皇居内の御所にお住まいを移された天皇、皇后両陛下と長女の敬宮愛子さま=6日午後2時56分(代表撮影)
皇居内の御所にお住まいを移された天皇、皇后両陛下と長女の敬宮愛子さま=6日午後2時56分(代表撮影)

代替わりに伴い、天皇、皇后両陛下と長女の敬宮(としのみや)愛子さまが6日、赤坂御所から皇居に移られた。今回の天皇ご一家の引っ越しでは、荷物を新御所に運び込む期間中、ご一家が宿泊設備のない皇居・宮殿に、寝具を運び込んで滞在される異例の対応が取られた。背景には新型コロナウイルス禍を憂慮し、帰省や旅行を控える国民に寄り添う天皇、皇后両陛下の強いお気持ちがあったという。

平成5年の代替わりに伴う引っ越しでは、上皇ご夫妻は葉山御用邸(神奈川県葉山町)にご滞在。これに倣い、ご一家も今回、静養も兼ねて那須御用邸(栃木県那須町)に滞在されることが想定されていた。

ところが7月以降、東京をはじめ広域に緊急事態宣言が発令。側近によると、両陛下は厳しい感染状況に、「県境をまたぐ移動は、国民への誤ったメッセージになるのでは」と懸念されたという。宮内庁はホテルなども含め都内のご滞在先を複数検討したが、警備や感染対策などの観点から難航していた。

「宮殿もありますね」

宮殿は、こうした検討過程で天皇陛下から一案として示されたという。宮殿には浴室もあり、昭和46年、昭和天皇が香淳皇后とともに、外国訪問前にリハーサルで宿泊したことがあるが、10日間の滞在は異例。側近は「ご不便をおかけしてしまうと思ったが、陛下は工夫すれば利用できるという考えを明確にお持ちだった」と打ち明ける。

ご滞在中は、公的な行事を行う部屋を避けて居住空間を確保。長女の敬宮愛子さまの学習スペースも設け、お世話をする職員を最小限にするなど、感染対策を講じながら過ごされる。

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