陛下、赤坂御所を後にされ「寂しさと深い感慨」 - 産経ニュース

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陛下、赤坂御所を後にされ「寂しさと深い感慨」

皇居内の御所にお住まいを移された天皇、皇后両陛下と長女の敬宮愛子さま=6日午後2時56分(代表撮影)
皇居内の御所にお住まいを移された天皇、皇后両陛下と長女の敬宮愛子さま=6日午後2時56分(代表撮影)

代替わりに伴い、天皇、皇后両陛下と長女の敬宮(としのみや)愛子さまが6日、赤坂御所から皇居に移られた。天皇陛下は英国への留学時などを除き、61歳の現在までほとんどの期間、赤坂御用地の中で生活を営まれてきた。思い出の詰まった赤坂の地を後にした両陛下は宮内庁を通じ、「寂しさと深い感慨を覚えます」と文書で思いを明かされた。

6日午後2時半ごろ、陛下は、皇位とともに受け継がれる剣と璽(じ)(勾玉(まがたま))をささげ持つ侍従を従え、皇后さま、愛子さまと赤坂御所をご出発。正門を出る際は車の窓を開け、沿道の人に笑顔で手を振って応じられた。28年前から天皇ご一家を撮影しているという川崎市の主婦、白滝富美子さん(80)は「正門から出られるのが最後だと思うと感慨深い。ようやくお引っ越しされることになり安心されたのでは」と話した。

昭和35年に上皇ご夫妻の長男として生まれた陛下は、ご夫妻のお住まいだった赤坂御所でご成長。ご夫妻は皇室の慣習だった乳人(めのと)ではなく、一般家庭と同様にお手元で陛下や秋篠宮さまを育てられた。

陛下がライフワークとされている「水」問題研究のきっかけも、赤坂御用地にあった。小学生のころ、鎌倉時代に御用地内を街道が通っていたことを示す看板をご発見。「言うに言われぬ興奮を味わった」。55年に成年式を前にこう述べた陛下は、後に「道」から水運、世界の「水」へと研究対象を広げられた。

上皇さまのご即位で皇太子となり、平成2年に赤坂御用地内の赤坂東邸に移られる。皇后さまと結婚後の6年、上皇ご夫妻が皇居に移られたのに伴い、両陛下のお住まいとして改修された赤坂御所に再度ご入居。13年12月には愛子さまが誕生された。

「子供とはこんなに可愛いものだったかと、改めて知ることになりました」。14年2月の会見ではこう明かし、上皇ご夫妻が陛下を育てられた際と同様、赤坂御所で皇后さまとともに自ら愛子さまを育てられた。御用地では、お三方で愛犬と散歩をしたり、ソフトボールやテニスをしたりするなど思い出を重ねられた。

両陛下は引っ越しに当たって公表した文書で、上皇ご夫妻や、両陛下の公務や生活を支える関係者らに感謝を述べるとともに「心を新たに日々の務めを果たしていきたいと思います」と決意をつづられた。

■天皇ご一家、皇居へご転居

■「寂しさと深い感慨」両陛下、転居のご感想全文