【話の肖像画】台北駐日経済文化代表処代表・謝長廷(75)(6)京大の先輩、李元総統に教わったこと(1/2ページ) - 産経ニュース

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話の肖像画

台北駐日経済文化代表処代表・謝長廷(75)(6)京大の先輩、李元総統に教わったこと

駐日代表になり、台北郊外の自宅に李登輝元総統(右)を訪ねた=2016年5月ごろ
駐日代表になり、台北郊外の自宅に李登輝元総統(右)を訪ねた=2016年5月ごろ

《いつから李登輝元総統と面識があったのか》


李登輝政権が民主化に大きく踏み出した1990年、6月から7月にかけて行われた「国是(こくぜ)会議」の場でした。野党の民進党や学生など150人ほど集めて意見を集約する会議です。結果に法的な拘束力はありませんでしたが、政治体制改革や対中国政策の在り方などを話し合い、この議論が台湾民主化の基本路線にもなりました。

私は立法委員(国会議員に相当)で、民進党を代表する憲法見直しを討議するチームのリーダーでした。李総統は丹念に出席者から意見を聞き、そこから民主化の方向を構築していったようです。決して自ら意見を押し通すような姿勢ではなく、野党からも学生らからも強い信頼を得ました。


《親密になった時期は》


98年に私が高雄市長に当選したころです。当時の台湾は台北と高雄の2市のみが中央直轄で、両市長は閣僚に準じる地位でした。与党・国民党の李元総統、野党・民進党の私。ところが、台北市長や台湾省長という自治体の首長を歴任された李元総統は、私に地方行政をていねいに指導してくれました。