【浪速風】知りたい情報だけでは… - 産経ニュース

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浪速風

知りたい情報だけでは…

週刊文春5月25日号中吊り広告(文春オンラインより)
週刊文春5月25日号中吊り広告(文春オンラインより)

これも活字文化の一つだったと改めて思う。週刊文春、週刊新潮の電車の中づり広告が姿を消す。文春はすでに8月末で、新潮も9月末で終了するという。そういえば他の週刊誌はとっくに見かけなくなっていた。記事内容もさることながら限られたスペースにあれだけの情報量を詰め込む職人技にはいつも感心させられた

▼例えば文字の大きさで記事の重要度や〝押し〟度合いが一目でわかる。赤、青、黒、白など絶妙の色配分も魅力だった。そして渦中の人物の顔写真のてんこ盛り。中づりを見て駅の売店に走ったことも何度かあった

▼終了の第一の理由はスマホの普及だそうだ。確かに今ではスマホ経由で情報を得る人が圧倒的に多いだろう。電車に乗っても下を向いて顔を上げない人も少なくない。何より電車に乗る人も減った。でもねえ…。見れば世の話題が一目瞭然だった。知りたい情報にだけ囲まれているんじゃ、知識も人間の幅も広がらない。