【書評】『カイメン すてきなスカスカ』椿玲未著 - 産経ニュース

メインコンテンツ

書評

『カイメン すてきなスカスカ』椿玲未著

顔や体を洗うスポンジなどとして使われるカイメンは、実は動物だ。人工のスポンジが普及した現代でも天然物として高値で取引され、その体に含まれる化合物の薬効も注目されている。

本書は「カイメンにフォーカスした、日本で初めての本」で、その生態を詳しく紹介している。カイメンにはいろいろな種類があり、あらゆる水域に生息している。筋肉はないが、1日1~4ミリ程度移動する。胃腸などの器官を持たず、体に取り込んだ水から有機物をこしとって食べるという。

カイメンを食べるウミガメなど、豊富なカラー写真が楽しい。(岩波科学ライブラリー・1760円)