【CARストーリー】正統進化の8代目 VWゴルフ(1/2ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

CARストーリー

正統進化の8代目 VWゴルフ

自動車誕生から135年、時代時代で名車と呼ばれるクルマが生み出されてきた。フォルクスワーゲンのゴルフもその1台。フェラーリのようなスーパーカーではなく、ロールス・ロイスのようなラグジュアリーセダンでもない。だが、ドイツが誇る世界一のコンパクトカーだ。自動車業界に与えた影響の大きさから〝原器〟の称号が与えられる。あらゆるメーカーがお手本としてきた名車がフルモデルチェンジ。8代目となった新型ゴルフに試乗した。

(土井繁孝、写真も)

流行に流されないデザインはどんなシチュエーションにもマッチする
流行に流されないデザインはどんなシチュエーションにもマッチする

今回、お借りしたのはスポーティーなRラインと呼ばれるモデル。17インチホイールが標準となり、インパネ周りがフルデジタル化された。

ドライバーに多くの情報を伝える「デジタルコックピットプロ」
ドライバーに多くの情報を伝える「デジタルコックピットプロ」

ゴルフは何代目になってもゴルフだ。しっかりした作りのボディーは運転しやすく、コンパクトなサイズで乗り手を選ばない。

高速道路では退屈なほどに快適な走りを見せるが、ワインディングロードに持ち込むと、スポーツカーの走りを披露する。

8代目となったゴルフ。あらゆるコンパクトカーのベンチマークとして進化を続けてきた=神戸市東灘区(ソニーα1 FE70-200mm F2・8GM)
8代目となったゴルフ。あらゆるコンパクトカーのベンチマークとして進化を続けてきた=神戸市東灘区(ソニーα1 FE70-200mm F2・8GM)

1・5リッター4気筒のターボエンジンにマイルドハイブリッドを搭載。パワーこそ150馬力と控えめだが、低回転から力強いトルクにあふれ、ボディー剛性の高さは、コーナーでの安心感につながる。

48Vマイルドハイブリッドドライブが搭載されたエンジンルーム
48Vマイルドハイブリッドドライブが搭載されたエンジンルーム

急な上り坂でもアクセルを踏んだ分だけスピードが増し、下りの急カーブでは、ブレーキを踏みながらハンドルを切ってもクルマがふらつくことはない。

200キロ超で走行可能なアウトバーンで鍛えられたドイツのクルマは、高速域での安定性において、日本車ではまだ超えられない壁がある。

8代目となったゴルフ。あらゆるコンパクトカーのベンチマークとして進化を続けてきた
8代目となったゴルフ。あらゆるコンパクトカーのベンチマークとして進化を続けてきた

新型ゴルフはインテリアのデジタル化が進む。メーターパネルも液晶ディスプレーで、ナビなど多くの情報を映し出す。

センターコンソールの大型ディスプレーは、エアコンや音楽、さらに運転支援など、あらゆる機能を管理できる。スイッチもタッチスイッチになり、ボタン式はハザードランプだけになった。

デジタル化されたインパネ
デジタル化されたインパネ

その多機能ぶりで、操作には慣れが必要だ。画面タッチで情報を呼び出すので、欲しい機能がどこにあるかを把握しないとディスプレーと格闘する羽目になる。もっとも若いユーザーは直感的に使いこなすというから、うらやましい限りだ。

Rのエンブレムが刻まれたスポーツシート
Rのエンブレムが刻まれたスポーツシート

ナビの操作も目的地の設定などで、不便を感じることがあった。2日間の試乗でだいぶ慣れたが、改善の余地を感じる。

ゴルフの伝統を受け継ぐ飽きのこないデザイン
ゴルフの伝統を受け継ぐ飽きのこないデザイン

走りなど基本性能はさすがで、低速から高速まで、揺るぎない安心感がある。今後、GTIやRなどさらに、パワーを増した車種も投入予定だが、エコがうたわれる時代にあっては、1・5リッターで不満は感じない。

4枚のドアは大きめで乗り降りもしやすい
4枚のドアは大きめで乗り降りもしやすい

これまで3500万台を世に送り出したゴルフ。そのスタイルを頑固なまでに守り続け、強固な信頼を築く。奇抜さはないが飽きのこないクルマ作りは、頼りがいのある相棒として、長く付き合ってほしい1台だ。