漢字で書くと57画? 台頭する謎の中華「ビャンビャン麺」(1/2ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

漢字で書くと57画? 台頭する謎の中華「ビャンビャン麺」

勢いのよい麺打ちから、コシやもちもち感が生まれる(酒巻俊介撮影)
勢いのよい麺打ちから、コシやもちもち感が生まれる(酒巻俊介撮影)

日本で中華麺といえば、ラーメン、焼きそばが定番だったが、いまや刀削(とうしょう)麺や蘭州拉麺(らんしゅうラーメン)など〝本格派〟が人気を集め、様相が変わりつつある。そんななか、存在感を増しているのが「ビャンビャン麺」という不思議な響きの新顔だ。「ゆで汁と一緒に食べる」「ビャンの字を漢字で書くと57画」…と、伝わる噂が興味をそそる。ほかの麺とはひと味違う、ビャンビャン麺の世界を探った。

(内田優作)

火付け役になったのは都内に4店舗ある専門店「秦唐記(しんとうき)」。運営するソンメー商事の小川克実社長(45)に話を聞こうと店を訪ねると、「パン! パン!」と麺を打つ音が響いていた。ビャンビャン麺は中国・陝西(せんせい)省の麺で、幅が約2~3センチと広く、日本の「ほうとう」や「きしめん」を思わせる。

57画という複雑さで知られる「ビャンビャン麺」の「ビャン」の字
57画という複雑さで知られる「ビャンビャン麺」の「ビャン」の字

ビャンビャン麺を使った料理には、トウガラシと辛く香ばしい油を注いで食べる「ヨウポー麺」や、麺に肉みそをのせた「ジャージャー麺」などがある。つゆではなく少量のタレで食べることが多い。

店では客から注文を受けると、職人が軽快な動きで麺を延ばし、最後にひときわ強くまな板に打ちつけてからゆでる。

できたての「ヨウポー麺」を口に運ぶ。しっかりとしたコシともちもちとした歯ざわりが心地よい。麺にはゆで汁も添えられており、食事の合間に飲むようにと勧められている。「辛さが洗い流されておいしく食べられます」と小川さん。

まかないから発掘

日本でビャンビャン麺が手軽に食べられるようになったのは、ごく最近のことだ。約3年前、小川さんが経営していた別の中華料理店で、陝西省出身のシェフが出した「まかない料理」の一つがビャンビャン麺だった。